みんな寿命を全うしようぜ

みんな寿命を全うしようぜ
西表島で会った昼の蝶

2010年12月30日木曜日

この1年を忘年会で締めくくる




恒例となった忘年会を昨夜おこなった。30人程の参加だが、そこは気心知れた仲間同士、激動の一年を締めくくった。中澤さん、貫井町長、そして後藤新県議の参加もあり、いつになく懇親も深まった。6時から始まり解散したのが11時だからその盛り上がりが想像できるだろう。岡田さんの打ったうどんが好評で3回も打ってもらった。女性がいないのが気になるが、どうしてもお手伝いに回ってしまうことになりかねないので、いつしか呼ばなくなってしまった。反動で女一人奮闘の連れ合いの私に対する反発は並みのものではない。後片付けは大仕事だから無理はないが。

 来年の知事選に向け決意を固めている後藤あらたさんを後援会の仲間として迎えじっくり話す機会を持てたのは良かった。無所属で通しきっているその極意を感じることができた。「後藤新報」の中で「正射必中」を言う。正しく法に適った射は発すれば必ずあたるという意味だ。中庸にも通じる。私は「不射の射」という故事を大切にしている。弓の道を究めた者は矢を射ることなく目標をとらえる、という意味だ。どちらも共通点がありそうだ。
 山あり平地ありの群馬を語るのは、深い哲学を持った人でないと務まらないだろう。張り子の虎に恐れをなすことはない。この道を歩めだ。
「政権がどう変わろうとワッハッハ われらは水よ低きに溜まる」と歌う人々の心を動かすのは哲学を持った人でなければできない。

 来年もまた騒がしい一年になるだろう。後藤あらた「新年の集い」が1月29日(土)午後2時からグリーンドーム前橋(サブイベント広場)で開かれる。思いのある人・後藤あらたに接するいい機会なのでおすすめしたい。

2010年12月28日火曜日

政権がどう変わろうとワッハッハ

歌人・門倉まさるさんからはがきが届いた。歌が5首書かれている。教師を定年退職して何年たつのだろうか。岩鼻町を拠点に娑婆を観ている人だ。町内上之手にあったプール・錦野アメリカンで数年間の夜を裸でのおつきあいさせていただいた自由人だ。ゆえあってこの数年は他のプールに通いながら、群馬の森あたりを散策し、思索にふけっているのだろう。

政権がどう変わろうがワッハッハ われらは水よ低きに溜まる 読売新聞 小池光先生 選

荒涼の河原にひとり棲む 鶏に会わんと急ぐ 霜の道なり   朝日新聞 馬場あき子先生 選

亡き兄と働きたるは烏川 護岸工事のこがらし荒ぶ   毎日新聞 篠 弘先生 選


死力尽くし紙飛行機の空中戦 滞空時間競うだけだが  毎日新聞 河野裕子先生 選

幼き日住みし坂道坂はなく 今住む岩鼻坂の道なり   NHK教育テレビ 今野 寿美先生 選


 門倉さんは一人で世界中を歩き回るスケールの大きな人物だ。南米、アフリカ、ヨーロッパは勿論、東南アジア、中国の北京経由で朝鮮民主主義人民共和国まで好奇心の向くところ、分け隔てなく足を伸ばしている自由人だ。
実は門倉さんの膨大な歌の一部を頂いているのでいつでも小出しに載せることができる。

国際色豊かな歌をいくつかピックアップする。

制服の白きアオサイ女子高生 それぞれ白の刺繍なり

オアシスの小さな店もうず高く ナンを重ねて客を待つなり

一日に五回の祈りウイグルのガイドの長寿の秘訣とぞ言う

若き日のサハラの旅は種赤きサボテンの実の甘き思い出

アラビア海ひとり泳げば禿鷹は 空に舞いつつ我をみており

ガンジスの流れのままに空仰ぎ浮きつつあればわが身愛しも

プラハなる路面電車の終点は レールが円となりて戻りく

「叫び」とのムンクの絵なる本物はうつろなる眼の奥ぞかなしき

中央アジアに青く小さく咲くという花の種買う君と別れて

いにしえの抗日映画ばかりなり 北朝鮮の宿のテレビは

神の使徒荒野に向い叫ぶとか 荒野とは我ら民衆

バルト海 透きたる水冷たくて 2㍍ほど泳ぎたるのみ

ガンジスで泳ぎたる後案内の少年我を友達と呼ぶ

 ということで際限なく続いてしまう門倉ワールド、果てしない宇宙の中の小さな星に生き、そのことを自覚している門倉さんだからこそ歌えるのかもしれない。
 「政権がどう変わろうとワッハッハ 我らは水よ低きに溜まる」と。しかし、本音は呆れかえって怒りまくっていると思う。しかしそこは人生の達人、このような歌になる。

2010年12月23日木曜日

小寺弘之前群馬県知事の死を悼む


 群馬県知事を4期務めた小寺弘之さんが亡くなった。最後の知事選は、私が議会議長をしていた時期でもあり、大方の議員仲間と一緒に小寺さんを応援した。小寺さんは穏やかな口調のなかにも弱者に対する思いやりや文化への造詣の深さを感じさせる人だった。良識派の政治家といえる人で群馬県にとりかけがえのない人だった。
 今年の参院選比例代表に出馬したが惜しくも敗れた。6月1日には玉村町で富岡由紀夫さんと一緒に集会を開き、その後、三和食堂で懇親会を行った。後藤あらたさんも出席し、その師弟関係の深さを印象付けられた。その時の1枚をアップする。
 小寺弘之さんのご冥福を祈る。

2010年12月21日火曜日

玉村町映画上映会で格差社会を吹っ飛ばせ


未来に希望を持てず、事件を起こしたり、自ら人生を閉じたりと、散々な状況の若者達だが、こんな状態をいつまで続けていていいはずがない。長い歴史の過程で見れば、現在は資本主義の最末期なのだ。新自由主義という怪物を退治できれば明らかに大空が開ける。新しい社会を見据える目と勇気こそが求められている。
 そこでこの2本の映画上映会を挙行する。
「川の底からこんにちは」 学校を卒業してから5年、5つめの会社に勤めている佐和子、つきあった男は5人目で子連れときた。最後は父親の経営するシジミ工場で「どうせ私は中の下の女ですから」と居直りながら格闘する毎日を描く。差別・格差社会に生きる大勢の人々に送る賛歌。石井裕也監督作品

「ヒーローショウー」 井筒和幸監督の力作だが、観客動員は弱い。しかし、内容は現代社会の矛盾のしわ寄せをもろに受けている若者達をストレートに描いている作品。なんとしても若者に向き合って欲しい現実を描くことにより、若者に対するエールと現代社会を痛烈に批判した傑作。

若い連中に観て欲しい2本だ。
2月13日(日)玉村町文化センター小ホール、
午前10時20分から 「川の底からこんにちは」
午後1時30分から「ヒーローショー」
上映後 井筒監督とのトークショー
チケット 「川の底からこんにちは」800円
     「ヒーローショー」とトークショー 1200円
      共通券 1700円

2010年12月19日日曜日

連合群馬議員懇談会第21回定期総会とその後

高崎市ビューホテルで「連合群馬議員懇談会」が開かれた。後藤かつみ県議が「公契約」の具体的事例を挙げて講義をした。委託先の労働者の最低賃金などをキチンと決めて指定管理者と契約をするなどが必要、さもないと委託先での勤務条件が悪化し、かえってサービスが落ちかねないことを懸念してのことだ。
 定期総会、懇親会で多くの議員仲間と交流した。連合群馬の北川会長とも話し、大澤群馬県知事が無所属で再選を目指しているが、連合群馬へも推薦依頼をしてきたことについて、「推薦をしたら足下を完全に見られる」という私の意見に同意してくれた。なにせ協調路線で頼りないところのある連合だけに、そのくらいの決断はして欲しい。自民党とたたかう連合推薦議員の力が抜けてしまう。
 懇親会の後、シネマテーク高崎で「ばかもの」を観た。糸山秋子原作を映画化したもので高崎市が主なロケ地、というのが売り物だが、内容は結構よかった。初めて知ったセックスに溺れるのは若者の常、「セックスを知り始めて大人になったと大喜びすること、ああそれが青春・吉田拓郎」なのだ。それらが素直に表現されて違和感がなかった。
 結婚が決まっていた額子は、ヒデをその気にさせながらも、決まっていた相手と結婚した。その後ヒデは何人かの女性とつきあうが、どうしても心の底に額子のことがあり、アルコール依存症になり周囲に迷惑をかけ続ける。
事故で片腕を失い片品村で一人暮らしの額子との再会にヒデはためらいながらも向き合う。酔ったヒデに結婚披露宴を無茶苦茶にされた姉は「あんな女、絶対駄目よ」と言うが、両親はヒデには額子しかいないと感じている。母親(浅田美代子)が反対する娘の肩にそっと手を置く場面がいい。
「一生忘れられない恋がある」初恋は周囲に反対されればされるほど二人の絆は熱くなるが、自分の経験からいってもあの時期の人は忘れられない。この映画秀作です。新年まで上映しているから観て欲しい。糸山秋子はいい作品を書いている。
 映画館を出たら、屋台ラーメンがあるではないか。久しぶりに醤油味の屋台ラーメンを食べながら見知らぬ親父さんと雑談した。

2010年12月16日木曜日

玉村町第5次総合計画の説明会

平成23年度から27年度までの前期基本計画の町側の説明会が昨日行われた。5年後の人口は今の水準38000人の維持を基本においている。各分野においてもそれなりの意欲は感じられる。しかし、日本社会の今後にこのどれほどの展望がもてるのだろうか、という思いを多くの人は持っている。
しかし、人間がつくった社会なのだから人間が変えられるのだということを肝に銘じたい。イギリス、ギリシャ、スペイン、韓国など世界中で学生、労働者が街頭に出て、政治を変えようとたたかっている。目先のことしか考えられないおとなしい子羊に飼い慣らされてしまった日本社会の若者たちもこのへんで牙を剥かないと、本当に未来を奪われてしまう。資本主義は残酷なものです。
 昨日もうつ病をもちサラ金から大金を借り困り果てている子どもを持った親の相談があったが、精神疾患を思わせる人が回りにも増えているようだ。どういう経緯ではあれ、彼らを自己責任として追いつめてばかりいたら、何も解決はしない。根底的な原因を考える事が必要だ。社会から寛容さをなくしてはならない。

2010年12月12日日曜日

今年の同窓会は焼津で



毎年行っている大学時代の仲間の同窓会兼忘年会を今年は静岡県焼津市で行った。長野市から参加の金子剛を秋山と高崎駅に迎え3人で5時間程かけて現地に行った。途中、富士吉田市内の「麺許皆伝」といううどん屋さんで昼食をとった。この店が人気の店らしく客の行列があるではないか。秋山が2年程前、商工会の視察で寄ったことがあり、30分ほど並んで食にありついた。わかめうどん350円、鳥うどん400円でこれがうまい、人気の秘密は麺とスープにあり、富士吉田市はうどんで売り出しているらしい。
 気持ちに余裕のできた3人はその後、忍野八海に立ち寄り、予期せぬ絶景を拝見した。金子はその名前さえ知らなかったらしい。中国人観光客が多かったようだ。
 そして、焼津グランドホテルでご学友総勢8人が結集し、忘年会とあいなる。金子治三郎が静岡在住なのでホテル等を手配、幹事の鷲巣は日曜日に葬式ができ土浦市まで行かなければならず落ちつかない様子。
 栃木県警の狐塚は睡眠不足で眠りにきたようなもの。持田はバイク参加で悠々自適。東武建設の飯野取締役のほら話は相も変わらず快調。飯塚は母親の介護、新宮は日程調整ができず不参加。
 そして今日は、金子治三郎の現地安内人先頭に御前崎灯台周辺をドライブ、彼はお薦めの店「磯亭」で金目鯛の煮魚定食を我々に食べさせようとした。「金目鯛定食がおすすめだ、それでいいか」治三郎の言葉に「現地の人間のお薦めが一番いい」と注文したのは石川だけ、他の連中は刺身定食、金子剛にいたってはカツ定食を注文。「俺はお前らに金目鯛を食べさせようとしてこの店を選んだんだ」「治三郎の気持ちも考えろよ」再度注文をとっても石川以外は「刺身定食」勝手にしろということで、食したが金目鯛は最高だった。刺身もいいけど、金目鯛のツマとして食べればいい程度のもの。「お前ら本当にバカだよ」と治三郎はオカンムリだが、それでも続くのがご学友の関係。
 それぞれ好きなことを言い合って750キロの旅を終えた。

2010年12月8日水曜日

文教福祉常任委員会開催

文教福祉常任委員会を開き、いじめ、就学援助制度についての議論をした。新里町小学校での小学生自殺事件を受けて、「いじめ」問題が焦点になってきたようだ。教師集団と子ども達の集団がある学校では、集団生活の中で起きたいじめは集団生活のなかで解決できる雰囲気、気風を育てることが大事だという事を主張しておいた。鋭角になりすぎてもいけない。全体の治癒力を高める方向での対応が重要だ。
 格差社会のなかで学用品すら買えない環境の子どもが増えていることを改めて思い知らされた。「援助金でパチンコをする親もいる」という枝葉末節な議論は止めて欲しい。本質はそのようなことではない。働こうとしても仕事にありつけない、ありつけても非正規雇用で収入の不安定という状況に多くの人が追い込まれている事を問題にすべきだ。さまざまな観点から議員同士で議論はできた。福祉は甘えだ、という感覚の議員がどうしてもいるんだね。社会構造が見えてないんだ。

2010年12月1日水曜日

「ヒーローショー」「川の底からこんにちは」上映は不敬罪にならないよねえ。

中井ひろし議員が国会開設120年を記念する式典に際し、秋篠宮夫妻に「早く座れよ」と言ったとか言わないとかで大騒ぎになっている。中井センセイに関しては、ろくでもない議員くらいの認識しかないが、「土下座してお詫びしろ、しなければ懲罰だ」と渡辺みんなの党代表、そうあの「アジェンダ」のおじさんがすごんでいる。
皇室に関しては、思考が止まってしまう連中が、皇室への忠誠心競争に熱を上げているようでは世もおしまい。この勢いでは戦前の「不敬罪」さえ復活しかねない。「四民平等」はどこへ行った。
 「真の文明は人を殺さない」とは明治政府とたたかった田中正造の言葉だ。田中の街頭演説を若い頃聴いていた布施辰治は弁護士となり、大日本帝国の圧政で苦しむ庶民や朝鮮人に加勢してたたかう人生を選択した。多くの人々を貧困や精神疾患、自殺へと追い込んでいる現文明は真の文明ではない、と私も思う。では、正していこう。
 そこで紹介したい。土田企画、「ヒーローショー」井筒和幸監督、「川の底からこんにちは」石井裕也監督の2作品を来年2月13日玉村町文化センターで上映することを企んでいる。只今料金設定を検討中。
先行きの見えない若者の現実をえぐり出し、そこから見えるささやかな希望に光を当てている必携の映画だ。「所詮、私なんて中の下ですから、中の下じゃない人生送っている人なんているんですか」
 格差社会の生きにくい現実を直視することから始めよう、井筒和幸監督も参加します。こんな事をしながら忍び寄る「不敬罪」におびえるのかなあ。