みんな寿命を全うしようぜ

みんな寿命を全うしようぜ
西表島で会った昼の蝶

2012年3月3日土曜日

ドイツからの贈り物


3月11日の高崎城址公園での脱原発集会に向け、1日には県庁で記者会見し、各催しの企画もキューピッチで進むなか、ドイツのカール・ツッキーから旗が届いた。ドイツを訪ねていた彼の連れあいの両親に託した旗で、11日当日に高々と掲げて欲しい、というもの。
町内に住む両親も参加する。
自分の思いを意思表示することは大切なことだ。まして、安全神話の大合唱の中でだまされ続けてきた側としては、震災1周年を単なる追悼の日にしてはならない。
ピープルズパワーで「怒りの一日」とし原発の再稼働を許さず、すべての原発を即時停止させる気合いの入った集会・デモにする必要がある。

 昨日は、大学の非常勤講師の待遇の悪さを現実として知らされた。90分一コマの授業を週2日、一コマ2万円で月8回の授業として16万円、ふたつの大学の名前が書いてあるので聞いてみたら、掛け持ちでなければ生活できないとか。高学歴ワーキングプアも深刻なのだ。

 一方、郵政契約社員が期間満了予告通知書を持参し、雇用相談にきた。6ヶ月契約ですでに3年ほど継続しているという。時給770円(基本給710円+加算給60円)というから最低賃金といくらも変わらない。【改めて雇用を希望される場合は、お申し出ください】とのこと。
 そんなに安く労働者を使っておいて、よくも偉そうに言う様が気に入らない。
 郵政大赤字の原因は民営化と経営者の責任で労働者にはない。
 東京新聞には「郵政3事業を元にもどして」との投書も載る。事態は深刻のようだ。

 法務局での登記事項証明書などを発行する部門の待遇も極めて悪い。登記を熟知した職員がいるにもかかわらず、民営化を急ぐあまり、入札での金額を頼りに安い企業に証明書発行部門を任せた結果、さまざまな「違法行為」すら行うそもそもその資質にない企業に任せる結果になってしまった。法務協会がほとんどのところで落札できなかった結果、「安かろう、悪かろう」の状態になってしまい、労働者は時給800円程度で泣かされている。
 JRのグリーンスタッフにしろ全く同じような状況だ。

 総じて、現在は新自由主義政策の極限の状況にあると言える。
労働すること以外に生活を維持する賃金を得ることのできない労働者を非正規職という不安定な立場に追い込み、大企業は搾るだけ搾り、その結果、年収200万以下の労働者が1000万人を優に越えてしまった。社会は不安定になるに決まっている。
 一方、大企業の内部留保は300兆円、アメリカの企業の約2倍の金額だ。労働者から搾り取った内部留保金の一部をはき出せば、労働者の再生産も可能になるし、消費税の増税も必要ない。
 これができなければ、労働力の再生産が破綻し資本主義も終わりだ。

 3.11集会は総じて、大変過酷な生活状況に追い込まれている99㌫の人々が、生きんがために力を総結集し、「我々にとっては原発など不要」と訴え、政治を獲得する実に大事な一日と言える。
「パワー ツー ザ・ピープル」

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